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第37回日本和漢医薬学会学術大会にて薬用植物の水耕栽培に関する成果発表を行い、優秀発表賞を受賞

当社の植物工場事業における栽培研究を担う戦略的基盤研究センターの研究員が、2020年8月29~30日に開催された第37回日本和漢医薬学会学術大会にて2件の成果発表を行いました。そのうちの1件、「ヒロハセネガの室内型植物工場での水耕栽培と種子発芽条件の検討」の発表が優秀発表賞を受賞しました。
市販の咳止め薬などに利用されている生薬の原材料となるヒメハギ科のヒロハセネガは近年、生産者の高齢化もあり国内生産量が漸減し、輸入比率が高まっています。この薬用植物は発芽が技術的に難しいため、生産量の拡大が困難な状況にあります。当社の戦略的基盤研究センターでは、大阪大学大学院薬学研究科、いなり天産物研究所、近畿大学薬学総合研究所との共同研究プロジェクトとして、種々の薬用植物の室内型植物工場での水耕栽培研究を行ってまいりました。その成果の一つとして、この度、ヒロハセネガの水耕栽培に世界で初めて成功しました。現在、当社植物工場事業のパートナーである(株)M式水耕研究所とも連携して、生産規模拡大に向けて太陽光型植物工場での栽培試験も進めています。
また、解熱効果や鎮痛効果があるセリ科のミシマサイコも水耕栽培に成功し、有効成分を増加させる栽培方法のノウハウの確立を目指しています。
室内型植物工場と太陽光型植物工場での水耕栽培は天候や季節の影響が少なく、1年を通して高効率的に生産が可能です。さらに、品質の安定化、作業の軽減などの利点があります。今後も栽培品種の開拓を続け、水耕栽培の可能性を追求してまいります。
ヒロハセネガ

ヒロハセネガ

ミシマサイコ

ミシマサイコ